CSS Flexbox応用編:プロパティの仕組みと実践パターン

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Flexboxは、Webレイアウトの基礎を支える仕組みです。
入門編では display: flexflex-direction を学びましたが、実務では 配置調整・伸縮・並び替え など、より多彩なプロパティを組み合わせて使います。
この記事では、Flexboxの主要プロパティを深掘りし、現在の使い方に合った実践パターンを紹介します。

1. 配置を制御するプロパティ

  • justify-content:主軸方向の揃え方
    • 例:ナビゲーションメニューを左右均等に配置
  • align-items:交差軸方向の揃え方
    • 例:カードレイアウトで高さを揃える
  • align-content:複数行の揃え方
  • 例:折り返した要素を上下中央に配置

2. 子要素の伸縮を制御するプロパティ

  • flex-grow:空きスペースをどれだけ広げるか
    • 例:ボタンを均等に伸ばして横幅を揃える
  • flex-shrink:縮む割合を指定
    • 例:画面幅が狭いときに要素を縮めて収める
  • flex-basis:基本サイズを指定
    • 例:カードの最小幅を設定してレイアウトを安定させる
  • flex(ショートハンド)
  • 例:flex: 1 で均等に伸縮する要素を作る

3. 並び順や個別調整

  • order:要素の並び順を変更
    • 例:モバイル表示で順序を入れ替える
  • align-self:個別要素の揃え方を指定
  • 例:特定のボタンだけ中央揃えにする

4. 実践パターン例

  • レスポンシブナビゲーションjustify-content: space-between で左右に配置
  • カードグリッドflex-wrap: wrapalign-content: center で整列
  • 均等ボタン配置flex: 1 を使って横幅を揃える
  • 順序入れ替えorder を使ってモバイル時に並び替え

Flexboxは、単なる「横並び」ではなく、柔軟なレイアウト全般を支える仕組みです。
入門編と応用編を組み合わせることで、初心者でも実務に耐えうるレイアウト設計が可能になります。

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