シイタケ

しいたけ

シイタケ(椎茸)は、ハラタケ目キシメジ科(またはヒラタケ科、ホウライタケ科、ツキヨタケ科ともされる)に分類される中型から大型の食用キノコです。東アジアを原産とし、特に日本、中国、韓国で古くから食用として親しまれており、今では世界中で栽培されています。

特徴:

  • 名前の由来: 「椎(シイ)の木に生える茸(タケ)」に由来すると言われています。実際にはシイの木だけでなく、クヌギ、ナラ、カシなどの広葉樹の枯れ木に発生します。
  • 外見: 傘の大きさは5~10cm程度(まれに20cmにもなる)で、淡褐色から黒褐色をしており、裏側には白いヒダが密にあります。
  • 風味と食感: 独特の豊かな香りと風味があり、肉厚で歯ごたえの良い食感が特徴です。うま味成分であるグアニル酸が豊富で、加熱することでさらにうま味が増します。
  • 栄養価: ビタミンD、食物繊維、カリウム、エリタデニン、レンチナンなどが豊富に含まれており、骨の健康、腸内環境の改善、コレステロール値の低下、免疫力向上など、さまざまな健康効果が期待されています。

当菜園では菌床栽培でシイタケを育てております。

菌床栽培とは

おがくずなどを固めた培地(菌床)に菌を植え付けてハウスなどで栽培する方法。比較的早く収穫でき、安定した供給が可能です。

調理方法

  • 乾燥シイタケ: 水で戻してから調理します。じっくりと時間をかけて水で戻すのが、風味や食感を損なわないポイントです。急ぐ場合はぬるま湯でも戻せますが、水の方がおすすめです。戻した後は、石づきを切り落として使います。
  • 生シイタケ: 軽く水洗いし、石づきを切り落とせば下ごしらえ完了です。炒め物や汁物に入れる場合はそのまま使えます。サラダや和え物など、非加熱で食べる場合は、30秒ほど湯通しするとより食感がよくなります。

干しシイタケの特徴

  • 生シイタケを乾燥させたもので、保存性が高まります。
  • 乾燥させることで、香りやうま味成分(グアニル酸)が生シイタケよりも増加するのが特徴です。
  • 傘の開き具合によって「冬菇(どんこ)」(肉厚で傘の開きが少ない)、「香信(こうしん)」(薄手で傘が開いている)、「香菇(こうこ)」(両者の中間)などの種類があります。

シイタケは、和食をはじめ様々な料理に使われる汎用性の高いキノコであり、その美味しさと栄養価の高さから世界中で人気があります。