📋 栽培データ:パクチー(コリアンダー)
| 項目 | データ |
| 難易度 | ★★☆ (ふつう) |
| 科名 | セリ科 |
| 適正pH | 6.0〜7.0 |
| 連作障害 | 1〜2年あける |
| 植付時期 | 4月〜5月、9月〜10月(秋まき推奨) |
| 収穫期間 | 6月〜7月、10月〜12月 |
| プランター | 深さ20cm以上あればOK |
| 特記事項 | 移植(植え替え)を嫌う「直根性」 |
パクチー 年間(秋季)栽培スケジュール
| 項目 | 時期 | 主要な作業 | 目的・ポイント |
| 種まき | 9月〜10月 | 直まき推奨 | 殻を割ってから一晩水に浸けると発芽率UP。 |
| 間引き | 本葉2〜3枚時 | 混み合った箇所の整理 | 風通しを良くし、病害虫を防ぐ。 |
| 追肥 | 草丈10cm〜 | 適宜施肥 | 葉の色を濃く、元気に育てるための栄養。 |
| 収穫 | 10月下旬〜12月 | 抜き取り・摘み取り | 使う分だけ収穫。花芽が出たら早めに摘む。 |
パクチー 失敗しない基本の栽培プロセス
パクチー(コリアンダー)の独特な香りと鮮やかな葉を長く楽しむためには、**「直根性(ちょっこんせい)」**という性質を理解することが重要です。ここでは、元気に育てるための4つのステップを解説します。
- STEP 1: 種の準備と種まき → 発芽率を高めるコツ
- STEP 2: 間引きと風通し → 病害虫を防ぎ、株を太らせる
- STEP 3: 日々の管理と水やり → 香りを引き出す管理
- STEP 4: 収穫と保存 → 鮮度と香りをキープする
STEP 1: 種の準備と種まき(発芽率を高めるコツ)
| 項目 | 詳細 |
| 最適な時期 | 9月〜10月(秋まき)が管理しやすく、長く収穫できます。 |
| 種の下準備 | 殻の中に2粒入っています。指や板で軽く押しつぶして殻を割り、一晩水に浸けてから**まくと発芽が揃います。 |
| 種まき | 直根性で移植を嫌うため、プランターや畑に直接まきます(直まき)。 |
STEP 2: 間引きと風通し(病害虫を防ぎ、株を太らせる)
本葉が伸びてきたら、株同士が重ならないように間引いていきます。
🌿 健やかな成長を促すポイント
- 段階的な間引き: 本葉2〜3枚で株間5cm、最終的に10〜15cm程度の間隔を確保します。
- 中耕(ちゅうこう): 間引きの際、周りの土を軽くほぐして空気を入れてあげると根が喜びます。
STEP 3: 日々の管理(香りを引き出す管理)
パクチーは乾燥と高温を嫌いますが、加湿も苦手です。
- 水やり: 土の表面が乾いたらたっぷりと。ただし、冬場は夕方の水やりを控え、根を冷やさないようにします。
- トウ立ち防止: 気温が上がったり乾燥したりすると、すぐに花を咲かせようとします(トウ立ち)。葉を収穫したい場合は、つぼみが見えたら早めに摘み取りましょう。
STEP 4: 収穫と保存(鮮度と香りをキープ)
- 収穫方法: 草丈が20cm程度になったら収穫。根元からハサミで切るか、株ごと引き抜きます。
- 保存方法: 根付きのまま濡れた新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で立てて保存すると、香りが長持ちします。
💰 【重要】香りと鮮度を極めるためのノウハウ
パクチーは「根」も食べられます。タイ料理では根を叩き潰してスープや煮込みの出汁に使います。葉よりも香りが強く、深いコクが出るため、自家栽培ならではの醍醐味としてぜひお試しください。

