1-3. Webデザインの「良い」「悪い」判断基準

🎯 このマニュアルで学ぶこと

「Webサイトのデザイン」と聞くと、色や形といった**「見た目の格好良さ」をイメージしがちですが、本当に大切なのは「使いやすさ」**です。

ここでは、初心者の方でもすぐに実践できる、「良いデザイン」の3つの基本原則と、避けるべき「悪いデザイン」の例を解説します。

1. 「良いデザイン」は「使いやすいデザイン」

良いWebデザインとは、訪問者が迷うことなく、ストレスなく、必要な情報にたどり着けるデザインのことです。

格好良いデザインよりも、**「親切で分かりやすいデザイン」**を目指しましょう。

🌟 良いデザインの3つの基本原則

原則1: 読みやすさ(可読性・視認性)

情報が正確にユーザーに伝わるための基本的なルールです。

良いデザインの例悪いデザインの例ポイント
背景と文字のコントラストが明確(白背景に黒文字など)背景色と文字色が似ていて、文字が沈んでいるコントラスト(明暗の差)がはっきりしていると、長文でも疲れずに読めます。
適切な文字サイズと行間文字が小さすぎる、または行間が狭すぎて詰まっている読み手がストレスを感じないよう、スマートフォンでのサイズ感も意識しましょう。

原則2: 分かりやすさ(ユーザビリティ)

ユーザーがサイト内を迷わず操作できるかどうかの判断基準です。

良いデザインの例悪いデザインの例ポイント
ボタンやリンクの見た目が統一されているページによってボタンの色や形がバラバラ「これは押せる(クリックできる)」と一目で分かるように、統一感を持たせることが重要です。
重要な情報(連絡先など)が探しやすい場所にある肝心な情報がページの隅や、深い階層に隠されているユーザーの目的(お問い合わせなど)を達成しやすい配置にしましょう。

原則3: レスポンシブ対応(スマホ対応)

Webサイトが、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど、どの画面サイズで見ても崩れず、操作しやすいことです。

良いデザインの例悪いデザインの例ポイント
画面幅に合わせて自動でレイアウトが変化するスマホで見ると画面の右側に空白ができ、横スクロールが必要になる現在、Webサイトの閲覧は約7〜8割がスマートフォンです。スマホで正しく表示されないサイトは致命的なマイナスになります。

2. 初心者が「避けるべき」悪いデザインの典型例

WordPressの「テーマ」を選んだり、デザインを調整したりする際に、次の3つのポイントを意識して避けるだけで、サイトの品質は格段に上がります。

🚨 1. チカチカ、ギラギラした派手な装飾

過度なアニメーションや、多すぎる色使いは、ユーザーの視線を散漫にさせ、本当に読んでほしい情報が伝わりにくくなります。シンプルイズベストを心がけましょう。

🚨 2. クリックしにくい小さなボタンやリンク

特にスマートフォンでは、指先でタップすることになります。ボタンやリンクが小さすぎたり、他の要素と近すぎたりすると、間違えて押してしまい、ユーザーはイライラします。適切な大きさ余白を確保しましょう。

🚨 3. 必要な情報が「どこにあるか」不明

訪問者が「会社概要はどこ?」「サービス内容の詳細は?」と思ったときに、すぐに見つけられるよう、メニュー(ナビゲーション)やフッター(ページ最下部)を整理しましょう。ユーザーを迷わせることは、離脱につながります。

💡 まとめ:次のステップへ

Webデザインの原則は、**「ユーザーへの思いやり」**です。

WordPressでは、プロが作った「テーマ」を使うことで、この3原則の多くをクリアできます。次は、そのWordPressを実際に動かすための**「土地(サーバー)」**の準備に取り掛かります。

ステップ2:WordPressでサイトを立ち上げように進みましょう!