はじめに:思考を可視化する
この【応用編】の目的は、単に作品を紹介することではなく、「あなたがそのデザインに至った論理的な思考プロセス」を言語化し、採用担当者に伝えることです。あなたの価値を決定づけるのは、「なぜそれを作ったのか」というストーリーです。
STEP 1:プロジェクトの「前提条件」を明確にする
読者に、あなたが取り組んだ課題の難易度と範囲を正確に伝えるための土台作りです。
- 基本情報の整理(プロジェクトの概要):
- ターゲットコンテンツの配置例: 連絡先や基本情報は
<dl>タグで定義し、明確な構造を持たせましょう。
- ターゲットコンテンツの配置例: 連絡先や基本情報は
- 解決すべき課題(プロジェクトの目的): 「依頼内容」や「なぜこのサイトが必要だったのか」を簡潔に定義します。
STEP 2:デザインの「なぜ」を証明する(コンセプトの言語化)
このステップは【応用編】の核です。あなたの作品が「偶然できたものではない」ことを論理的に示します。
- コアコンセプト(核となる戦略): 制作の根幹となるコンセプトを、一言でまとめます。
- 工夫した点・こだわった点(問題解決の具体的な証拠):
- コンセプトに基づき、デザインや機能面で特に工夫した箇所を3~5点に絞り、具体的な根拠とともに解説します。
- ターゲットコンテンツの配置例: あなたのスキルや職務詳細を記述したセクション(例:
work-historyやjob-details)において、前職での「貢献度」や「活かせるスキル」を具体的な<ul><li>リストや<dd>要素の中に論理的に記述することで、説得力が増します。
アクション: 「おしゃれだから」ではなく、「目的達成のためにこの要素が必要だった」という論理的な説明を必ず加えます。
STEP 3:あなたの「働き方」と「価値観」を示す
作品を通じて、Webデザイナーとしてのあなたの仕事への姿勢や、キャリア観を伝えます。
- プロジェクトでの立ち回り方: チーム内でのコミュニケーションや、技術選定における判断基準などを記載します。
- 今後の目標: 今後挑戦したい技術や、どのようなデザイナーになりたいかを伝えることで、入社後のビジョンを採用担当者に想像させます。
応用編 完了:次のステップへ
あなたの「思考力」が言語化され、ポートフォリオの説得力が飛躍的に高まりました。この原稿を、いよいよサイトとして形にするのが【実践編】です。今度は技術的な視点に切り替えて、プロレベルの実装を目指しましょう。