石神溜の人柱
- 昔石神に雨が降るとすぐ土手が壊れてしまう溜池があったそうです。
- ある日、村人は庄屋と相談して、人柱をたてることにしたのです。
- そこで、庄屋は、着物に“横継よこつぎ“がある人を人柱にしようといいました。村人には該当者は無く良く見たら、庄屋の膝ひざのところに横継があったのです。
- 穴があいていたので娘が繕つくろっておいたのでした。
- 庄屋が人柱になったお陰で、それからは土手は崩れなくなりました。
- ※横継:膝などに穴が開いたときにしたパッチで、布の目を横にしたもの
東海村の「伝説・伝承」です。
イラストは「東海村民話再生の会」の提供による紙芝居からのものです。
【参考文献】「東海村のむかし話と伝説」東海村教育委員会 昭和56年3月31日発行